【伝説の金属・・・・。】
「大野 財?お前が大野財閥の御曹子だとぉ〜?なんでそんな金持ちのガキがこんな所に
いるんだよ。」
財宝がまだ眠っているといわれるガイア王国ヘイス地方シン・・・。まぁ田舎と言えば田
舎だな・・・。いかにも悪そうなチンピラ(もう、剣やらナイフやら持って臨戦態勢)に
俺は囲まれている。おっと読者さんには自己紹介がまだだったな。俺は大野 財、チンピ
ラに言った通りこのガイア王国の一番の財閥【大野財閥】の御曹子だ。って言っても親父
とは絶縁状態(親父の汚いやり方が嫌いでな)だ。俺がなんでこんな所にいるかというと、
俺の夢が関係してくる。俺の夢は財宝を集め、この国につまらない絶対王政をひいている
成金王からこの国を買い取り、絶対王政から解放することだ。んで財宝求めてヘイス地方
まで来たってわけ。じゃあ、なぜチンピラに囲まれているかって?それはよくある肩がぶ
つかった、ぶつかってないの口論になったわけよ・・・・。
「なにブツブツ言っているんだよ!!御曹子ってことは金持ってんだろ、それを置いて
け!!」
チンピラのリーダーらしき髭を生やしたおっさんが近くに顔を寄せてくる。あぁヤニ臭せ
ぇ〜。
「んじゃ〜さ〜お宝情報教えてくれたら少し金あげるよ、それでいいじゃん」
俺が言うとチンピラ達はキレたらしくついに襲ってきた。五分後、そこに立っていたの
は・・・・・・・もちろん俺♪もちボクシングで相手をKOで負かした気分で右腕上げな
がら♪その後パンパンと手を払い、身近に倒れていたチンピラを起き上がらせ聞く
「なぁ〜なんかいいお宝話持ってないか?頼むよ〜いまお宝情報に不足しててさぁ〜」
すっかり怖気づいたチンピラは泣きべそをかきながら、
「ひイイイ、わかりました〜とっておきのをお教えまします〜だからお助けぇ〜」
んでチンピラから聞き出した内容は
【シンからちょっと行った所にある森に地下遺跡があるそうだ。目的の宝は《超金属》。一
般的に言うとオリハルコン、そう伝説の金属でどんなものでも絶対壊せない強度を持つと
いう。その強度はダイヤモンド以上・・・・・。しかし今の技術では作り出せない金属で
オーパーツともいえる品だ。ただし、ここの遺跡のオリハルコンはスプリガンって遺跡を
守る妖精を倒さないことには採れない品らしい。】
俺は前にも他の遺跡で見つけて自分のナイフ二つに加工し、残りを売ったが、ごく少量で
もすさまじい値段で売れた。俺の気持ちに火をつける宝だったが、
「入り口が見つからない・・・・・・。おかしいなぁ〜貰った地図だとこの辺なんだけど・・・・・」
疲れたのでふと木の幹に腰を下ろしたその瞬間、罠が張ってあったらしく網に吊り上げら
れてしまった。
「くそぉ〜誰だよ〜こんな罠仕掛けたのは!?」
『フフフ、あなたは本当に単純ですね〜、ある意味尊敬しますよ財さん。』
声の聞こえた方を向くとそこには一人の男が立っている。軍服を着ていて腰にデカイ剣を
さげている。