GUARDIAN BULLET

GUARDIAN  BULLET

 

【LOAD7 わからなきかな・・、懐かしきかな。】

 

 

 

 

「全くもって弱いわ、それでよく私達が守っている研究所を襲おうとしたわね。」

銃弾に撃ちぬかれ倒れているカルニフ部隊の兵達と、それを呆然と見つめる所長、そして

つまんなそうに銃をもって立つ静流の姿だった。

排気ダクトから停電と共に廊下へと降りた静流は一気にカルニフ突入部隊C部隊に襲い掛

かり、突然のことに混乱するカルニフ部隊Cチームを殲滅した。

「ほら、所長さん、いつまでもぼうっとしていない!!安全な場所まで移動するわよ。」

「あぁ・・・・・・・・・・グッ!」

所長がいきなり倒れる。静流が駆け寄ると所長に脈はなく、額に銃弾がめり込んでいた。

静流はハッとなってその場から飛び退くとそこに銃弾の嵐が撃ち込まれた。

静流は銃口を銃弾の飛んできた方向に向けると、そこには顔なじみの男の姿。

マックだった。マックの銃が自分に向けられている事に気づいていた静流は苦笑を浮かべながらマックに銃口を向ける。

「これはどういうことかしらねぇ?マァ〜ック?」

「さぁな、答える義務はない。」

「あっそ、じゃあ力ずくで喋ってもらおうかしらっ!!」

マックと静流は同時に愛銃のトリガーを引いた。お互いに防弾コートで防ぐ。

静流はそのまま近くにある部屋に走りこむ。

するとすぐにマックが部屋の入り口から部屋内部に銃を乱射すると静流も机を盾にしなが

ら応戦する。マックの銃撃が止むと同時に静流は机から飛び出し、散弾銃を撃つがマック

は防弾コートで防ぐ。静流はそのまま振り返り、マックも弾の再装填を完了し静流に向け

る。丁度お互い銃を交差し、お互いの体に銃口を突きつけている形になった。

「俺の勝ちだな・・・・・お前の愛銃は弾切れだ。」

「そのようね・・・・でもっ!!」

散弾銃でマックの銃の銃口をずらし、距離を詰めようとするがマックは空いた手でサブウ

ェポンである自動拳銃を取り出し静流の額に突きつける。

「ったく、だから何も考えずにバンバカ撃つんじゃねぇって教えたろうが・・・・。」

その声と共に自動拳銃が弾き飛ばされる、先ほどの声の主の撃った銃弾が弾き飛ばしたのだ。

「だれだっ!?」

窓から入る月明かりでゆっくりと声の主の顔が見えてくる、すると静流は“ゲッ!!”と

嫌そうな顔をして頭を抱えた。

背中まで伸びた黒い長髪を後ろでまとめ、使い古したコートを着た男が立っていた。

男はイラだった様にマックを睨みつけた。

「あ?名乗る必要なんかあんのかよ?」

「いや、別に構わない!!!」

マックは銃を男に向けて乱射すると男は素早い動きで回避し、まるで忍者のように壁を蹴

り高く舞い上がるとマックの顔面を蹴り飛ばす。

「ったく、こんな奴に追い詰められてんじゃねぇよ、高飛車穣ちゃん。」

「その呼び方は止めろって言ってんじゃないの、百志・・・まったく・・・・・。」

「穣ちゃんこそ、年上を呼び捨てにすんなっつぅの。で、このデカブツどうすんだ?」

百志の蹴りを顎に喰らい失神しているマックを指差して百志が言い、静流が“そうねぇ”

と考え始めた直後発煙弾が投げ込まれ、煙が晴れた後にはマックはいなくなっていた。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・。」

研究所近くの林の中、荒い息をつく瑞冶のコートはズタズタに引き裂かれていた。

「こんなものかね?ガーディアンとは・・・・・。」

「すまないっすね・・・・・俺はガーディアンでも下っ端なもんで・・・・・ねっ!!!」

瑞冶はナイフを投げるとカルニフはそれを自分の持つナイフで弾き飛ばす。

その隙を見逃さず瑞冶は一気に接近し蹴りでカルニフの持っていたナイフを吹き飛ばし、

拳を繰り出す。しかしカルニフは見抜いていたとでも言うかのようにニヤリと笑い、右手

で瑞冶の腕を掴み、左手を添えて勢い良く投げ飛ばす。

「カハッ!!」

瑞冶はそのまま地面に叩きつけられ、飛びそうになった意識を何とか保ちながら立ち上が

ろうとすると目の前にナイフが突きつけられる。

「チェックメイトだな?ガーディアンくん?」

「そうみたいっすね。」

瑞冶が諦めかけたそのとき、どこからか刀が飛んできて瑞冶とカルニフの間の地面に突き刺さる。

二人がその刀の飛んできた方向を見るとそこには白髪に片目を包帯で隠した若い女性が立っていた。

「邪魔して悪いが、そのガーディアンを殺させるわけにはいかない。」

カルニフはさりげない動きで腰から投げナイフを数本取り出しその女性に投げつけるが

女性はその場から動かず素手でナイフを受け止める。

カルニフはその女性に小細工が通用しないと悟り、先ほどまで瑞冶に突きつけていたナイ

フを握り直し女性に向かって攻勢を仕掛ける。

女性は無表情、軽い動きでカルニフのナイフを避け拳をカルニフの腹部に叩き込む。

カルニフは一瞬苦しそうな表情をするがすぐに正常に戻り、ナイフを横薙ぎするが白髪の

女性は後ろに飛び退き避ける。カルニフは追撃を加えるが全て回避され、いなされ、反撃を喰らってしまう。

「ちっ・・・・引くか・・・・。次は絶対に殺す!!」

カルニフはそういって上空に信号弾を撃ち、閃光弾を投げて逃げ去っていった。

女性は地面に突き刺さった刀を自分の腰に下げてある鞘に収め、まだ膝をついている瑞冶

に手を差し出す。

「さてと・・・・貴方が瑞冶ね?」

瑞冶は握り返して立ち上がると質問を返す。

「そうっすけど・・・・貴女は?」

「私はゼクス。そうね・・・・近田部長の古い知り合いといったところかしら。」

「近田部長の?」

 

 

 

 

LOAD8

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