GUARDIAN BULLET

GUARDIAN  BULLET

 

【LOAD8 さぁ立ち上がれ、反乱DAZE!!】



関係図


 

 

 

 

「で、そぉ〜ろそろ話してくれてもいいんじゃない?」

走行中のワゴン車の後部席でふんぞり返って不機嫌です感MAXな表情を浮かべ、

静流が言うと助手席に座っていた百志が指で耳をほじりながらメンドクサそうに答える。

「俺だって詳しい事はしらねぇよ、

帰国早々近田にお前らを救出しに行けとか言われてしようがなく救出したんだ、聞くなら近田に聞け。」

「百志さん!!」

ワゴン車を運転していた永樹が叫ぶと百志が真剣な顔になり窓から外を覗くと後ろから黒

い車が複数追いかけてくる。

「チッ!!追っ手か。」

百志が面倒くさそうに言うとゼクスと静流は後部座席の左右の窓から、瑞冶は上部窓を開

け上体を乗り出し銃を構える。

と同時に黒い車からも黒服の男達が身を乗り出し銃を発砲する。

「うわっ!!」

瑞冶は銃弾が飛んできたため一旦屈み、そして再び身を乗り出して反撃する。

他のメンバーも反撃をするが黒服の男達も車の中に身を隠し避けるため一進一退の攻防が続いている。

「百志さんっ!!かなりヤバイよ!!」

再び運転していた永樹が叫び百志が前に視線を移すと目の前から二人乗りの大型バイクが走ってくるのが見え、

バイクの後部に乗っていたフスフェイスのヘルメットを被った

小柄な人物は肩に対戦車ロケットを担いでおり、間をいれずに発射した。

「やばい、避けきれない!!」

永樹がそう叫ぶがロケットは静流達の乗っているワゴン車ではなくそれを

追跡していた黒服の男達の乗る車の一台に直撃し大きな爆発を起こす。

「なっ!!チビ女!?」

そして小柄な人物はヘルメットを脱ぎ捨てる。驚きの表情を浮かべる静流。

「ミッシェルちゃんっすね。ってことはバイク運転している方はデワンさんっすね!!」

ミッシェルは手を使って“引きつけるから先に行け”と合図を送る。

「うっし、永樹!!そのまま後ろを気にせず突っ走れ!!」

ミッシェル達のバイクと静流達の乗るワゴンがすれ違った。

 

 

デワンはバイクを急ブレーキかけて止める。

地面にユックリと降り立ったミッシェルはコートの中から自分の得物(銃)を取り出す。

デワンはバイクを吹かしつつ片手に機関銃を持った。

「さてと、大暴れしよっかね♪」

「あぁ・・・。」

ミッシェル達の目線の先には二台の黒い車が迫っていた。

ミッシェルは右手に持つH&K PDWをその内の一台に撃つ。

撃ちだされた銃弾は防弾ガラスだろうフロントガラスを貫通し運転手を撃ちぬき、

運転手を失った車は凄まじい勢いで建物にぶつかり爆発を起こす。

デワンはバイクを急発進しウィリーして前輪を上げ、

そして突っ込んでくる車の上にバイクごと乗り上げ鉄板の薄い車の天井部分に向けて銃を乱射し、そのまま離脱する。

先ほどと同じく運転手を銃撃で失った車はコントロールを失い横転し爆発を起こす。

それを見るとミッシェルはデワンのバイクの後部座席に乗り込んだ。

「やれやれね・・・・、今後どうなる事やら・・・・・・・・。」

「まったくだ・・・・。」

 

 

上下4車線の広い主道を走り抜ける静流達の乗るワゴン車。

運転している永樹はスピードそのままに細いわき道に急カーブで曲がる。

「な、なんて運転してるのよっ!ってハイそこ何いちゃついてるのよ!ぶっ殺すわよ!!」

永樹の運転に非難の声を上げた静流だが隣にいた瑞冶とゼクスの光景に顔を赤くし怒り出した。

静流とゼクスに挟まれる形で座っていた瑞冶は掴むところがなく、先程の急カーブの勢い

で隣にいたゼクスに抱きつく形になってしまったのだ。

「あ、いや、その・・・誤解っす、しょうがなかったんっすよ!!」

「問答無用!!」

狭い車内でショットガンを取り出し今にも瑞冶を撃ちかねない静流の様子に苦笑しつつ

ゼクスは瑞冶から離れ、少し頬を赤め助手席に座る百志を見つめながら開く。

「そう嫉妬しなくても大丈夫だ。私はもう百志の物だからな。」

「嫉妬なんかじゃないわよ!!って・・・・・・へぇ〜それはそれはラブラブだわねぇ〜。」

静流はにやける口を押さえながら百志を見る。瑞冶や永樹も同様の表情で百志を見ると

「ば、馬鹿!!何おめぇらニヤついてんだ!!」

赤くなりながら叫び、すぐ隣で運転する永樹に殴りかかる。

「うわっつ、ちょっと百志さん、危ない、危ないったら!!」

そんな小さな騒動が車内で起きながらもワゴン車は人通りがないわき道の一角にある廃ビ

ルに着く。

「到着です、みんな降りて廃ビルの4階へ。」

ワゴンを降りた静流達は言われたとおり4階へ上がり、ある部屋へ入る。

「ようこそ、静流、瑞冶君♪」

「たれめ部長・・・・今度は何をしたわけぇ?しかも“黒幽霊”までいるなんて珍しいわ。」

部屋の中にいたのは近田、そしてその後ろにはボディーガードだとでも言うかのようにガ

ーディアンに支給される黒い防弾コートを着てサングラスをかけた男が立っていた。

「向こう(香港)での用件が済んだのでな、日本に帰国したらこの調子だ。全く近田も困ったものだ・・・・。」

黒幽霊と呼ばれたその男はそう言いつつ軽いため息をつく。

それに併せるように近田が口を開く。

「まぁなんで同僚やらなんやらに襲われたかとか聞きたいんでしょうから、聞かれる前に話しちゃいますね。」

「当たり前よ、これ以上隠したら上司だろうと頭を吹き飛ばすわよ・・・。」

静流に殺気MAXな目で睨まれた近田は冷や汗を流しながら眼鏡がズレているのを直す。

「え〜と、東京都庁での占拠事件の裏の主犯だろう仮面の男“吉澤”、彼の事を調べようと

して本社のデータベースを使ったのですが何故か吉澤に関しては特Aランクの極秘事

項(社長しか見れない)になってまして・・・・・・・」

「まさか・・・・・・・。」

「社長のPCをハッキングしちゃいました〜アハハハハ♪しかもハッキング失敗しちゃっ

てこっちを突き止められて・・・・しかも私の事を名指しで“裏切り者”と言って社長が全社

員に殺せと命じちゃったらしいんですよねぇ〜、あぁそうそう、しかも私に付くだろうガ

ーディアンも殺すように通達したらしくって私の右腕である瑞冶さんや静流、いろいろ動

いてもらっていたミッシェルやデワン、黒幽霊は帰国してまず私に接触したんで私派だと

思われたのでしょう・・・・・。」

近田のこの言葉に静流だけでなく瑞冶までもが握り拳を作り手を震わせている。

「ま、まぁ落ち着け・・・・近田のこの調子はいつもの事だろ。」

「何言ってんの、黒幽霊!?いつもより酷いわよ今回はっ!!」

「そうっすよ、近田部長の無謀なハッキングで俺や姉御まで狙われる羽目になったんっすから!!」

「おい、近田をタコ殴りにするなら後にしろ、敵が来たぞ・・・。」

今にも殴りかかろうと静流と瑞冶がジリジリ近田に近づいたそのとき天井の排気口が開き、

見覚えのある小柄な男が顔を覗かせる。

「蛇骨!?生きてたの!!」

「当たり前だ、後ろからマックに撃たれたときは流石に驚いたがな、まぁ急所も外れていたからな、すぐ復帰できた。」

「マックの奴・・・・なんで・・・・。」

「その話は俺が後で話してやる、それよりも今は先ほども言ったように敵が来るぞ。」

「私からもまだ話すことがありますがそれもまた後で・・・・。」

蛇骨の後に続いて冷や汗をかいた近田がそういった瞬間、窓の外を見張っていた黒幽霊が手話でその場にいる全員に伝える。

“敵ワゴン数台ビル前到着、数は15・・・全員防弾コート着。”

黒幽霊などのガーディアン組はもちろんの事、百志や永樹は銃を取り出し、ゼクスは刀を抜く。

「やれやれ、次から次へと面倒でわけわかんないことばかり・・・いい加減にして欲しいわ。」

「同感っす。」

瑞冶と静流も銃に弾を装填しつつ呟いた・・・・・・・。

 

 

LOAD9

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